本時案・展開で記入するとき気をつける4つのこと
こんにちは。イマコーです。
このブログでは、教員になったばかりの方や、教員を目指している方、若い先生を指導する立場になった方へ、 「参考になった!」「明日、やってみよう!」と思ってもらえるような記事を書いています。
さて、今回は
『本時案・展開で記入するとき気をつける4つのこと』を紹介します。
― 今日のラインナップ ―
① 学習活動
② 教師の指導・支援
③ 評価
④ 学校によって異なること
ひとつずつ解説していきます。
① 学習活動
学習活動には、児童が実際に行うことを記入します。
導入・展開・まとめの学習過程に沿って児童の学習活動を書くので、
「課題を知る」「見通しをたてる」「自力解決をする」といった、シンプルな表現が入ります。
ここに、「課題を掲示する」「見通しをもたせる」「自力解決を促す」といった授業者の行動は書かないようにしましょう。
指導案の形式よっては、予想される児童の反応も記入することもあります。(国語が多いイメージです。)
その場合は、四角で囲むなどして、活動と区別できるようにするのが良いでしょう。
② 教師の指導・支援
学習活動に沿って、指導・支援の意図、工夫、手だてなどについて留意すべきことを具体的に書きます。
「問題場面を画面に提示し、既習事項を確認させる。」
「一つの方法を見つけた児童には、他の方法を考えさせる」
といった、授業者の動きや発言を記入していきましょう。
指導案は「この指導案を見て、他の先生も授業ができる」ことが良い指導案となるので、「必要」だけど「不必要に入れすぎない」バランス感が大切です。
また、児童の予想される反応に応じて、支援や対応の方法も記述しましょう。
*早く課題が終わった児童はどうする?
*個別支援が必要な児童への支援はどうする?
*児童から出て欲しい発言が出なかったらどうする?
この辺りは、奥が深い部分になるので、今回はサラッと流します。
今後、記事をアップする予定です。
③ 評価
評価の観点や方法を具体的に記入します。
記入する欄は、教師の指導・支援と別の欄に設けることもあれば、同じ欄に記号を付けて記入することも多くあります。
評価方法としては、以下が多いです。
・発言の内容
・行動の観察
・ ノ ート の 記述
・ ワ ークシートの記述 等
評価するタイミングあるか、評価基準と合致しているかも合わせて確認をしましょう。
④ 学校によって異なること
正直なところ、同じ学校でも指導案の形式が統一されていることはほぼありません。
その理由として
○教科によって異なるから
○(教育委員会などによって)提出する形式が異なるから
○上司によって好きな形式があるから
が挙げられます。
ですので、どのような形式が良いのかは必ず確認してください。
「好きにしていいよ~」と言われたら、嘘です。
その場合は、今年か昨年に同じ教科の指導案を探すなり、もらうなりしてください。
指導案の形式がわかっても注意する点があります。
それは、記号です。
記号(○、◇、◆、*)は指導案にはよく使われますので、正しく対応しているか確認をしましょう。
以上で、
『本時案・展開で記入するとき気をつける4つのこと』の紹介を終わります。
<おまけ>
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事が参考になった方は、スターをいただけると嬉しいです。
読者登録もお願いします
今回は、記入する時の注意点をご紹介しました。
指導案の内容を練り上げるには、経験が必要になりますが、
指導案の記入のミスは、経験が浅い先生でも評価を落とす要因になってしまいます。
人によっては、見てくれないこともあります。
これらのことは、確認すれば防ぐことができますので、
社会人として、書類の様式は守れるようにしていきましょう。
本時案ができた時に、確認が必要な3つのこと
こんにちは。イマコーです。
このブログでは、教員になったばかりの方や、教員を目指している方、若い先生を指導する立場になった方へ、 「参考になった!」「明日、やってみよう!」と思ってもらえるような記事を書いています。
さて、今回は
『本時案ができた時に、確認が必要な3つのこと』を紹介します。
― 今日のラインナップ ―
① 「目標」と「めあて」は同じ意味になっていますか?
② 「目標」と「評価基準」は対応していますか?
③ 「評価方法」は適切ですか?
ひとつずつ解説していきます。
① 「目標」と「めあて」は同じ意味になっていますか?
「目標」は、単元の指導計画に即して、本時の学習活動の目標を具体的に示すものです。この「目標」は児童ができるようになってほしいこと(言い換えると、授業後の児童の姿)なので、児童の目線で書きます。
「~ができるよになる」「~することができる」などと書くのが一般的です。
「めあて」は「目標」を児童が理解できるよう、噛み砕いたものです。
こちらも児童目線で書きましょう。
当たり前のことを、偉そうに言います。
「めあて」と「目標」が異なる場合、「目標」を達成することができなくなります。
それはそうですよね。本当に当たり前です。
でも、よくあるのです。
もう一度確かめてください。
その「めあて」で、
児童に何を考えてほしいか伝わりますか?
児童は授業の全体像がわかってくれますか?
児童がその「めあて」で目標とする姿になれますか?
「めあて」では授業を通して、この授業でどんな事をわかってほしいのか、学んでほしいのかメッセージを出しましょう。
また、さらにこだわって欲しいことは
「目標」と「めあて」が同じことを指しているようにすることです。
「めあて」を活動のみ記載する、噛み砕き過ぎて漠然となってしまうと
言いたいこと全部は伝わりません。
目標 『どんな形の平行四辺形でも、底辺の長さと高さが等しければ、面積は等しくなることを理解する。』(5年生、算数)
A:めあて 『いろいろな形の平行四辺形の面積を調べよう』(活動のみ記載)
B:めあて 『平行四辺形の面積の求め方を調べよう』(漠然としている)
C:めあて 『高さがはみ出る平行四辺形も、公式で面積を求められるか調べよう。」(全部伝わる!)
Aでは、平行四辺形の面積が定まる条件(底辺と高さ)を考える視点が抜けて落ちる児童が出てきます。もったいないですよね。
Bでは、どんな形の平行四辺形(一見、平行四辺形っぽくない形も含む)でも求め方は同じという視点が抜けて落ちる可能性があります。
Cが、AとBの良いとこ取りのめあてです。
多くの児童が、目標を達成できるように、
「目標」=「めあて」という状態を作りましょう。
② 「目標」と「評価基準」は対応していますか?
よい授業というのは、児童が目標を達成できた授業です。
児童が目標を達成できたかどうかを、判断するのが評価であり、
評価のもとになるのが「評価基準です」
・・・「目標」と「評価基準」が対応していなければ、評価できません。
「評価基準」を作成する場合、基本的に「目標」の文末を「~できたか」と書き換えるだけで十分です。というか、正解です。
よくありがちなのが、評価基準が2つや3つになってしまうこと。
目標が2つ以上あり、評価基準も2つ以上あり、かつ、授業を成立できるスーパー先生は別として(実際にいます。この授業ができる先生の研究授業は絶対にみるべき!!!)
このような指導案は、授業が成立していない、机上の空論の指導案、希望的観測で書いた指導案です。
指導の先生にダメ出しされるのが関の山です。
目標が1つに、評価基準が1つ。これが王道です。
③ 「評価方法」は適切ですか?
授業者は、授業を進行・展開させながら評価をする必要があります。
なかなか忙しいですよね。
だからこそ、評価を確実に正しくできる方法であるかを確認する必要があります。
以下の場合は特に注意です。
*机間巡視(個別支援)の時に、児童の発言を記録する。
→ 児童全員の発言を評価するなら、支援はできません。その逆も然り。
*グループ発表で評価する。
→ 一人で全部できる児童がいれば、そのグループ全員が◎でいいのか?
改善例
*先生が複数授業に入る場合は、役割分担をする。
*個人の考えを、ノートに記入してからグループの話し合いを行う。
*(理解力を評価する場合)ミニテストのようなものを行う。
評価方法は、その方法で実際にできるかな?とシュミレーションすることが大事です。
以上で、
本時案のたたき台ができた時に、確認が必要な事3つことの紹介を終わりにします。
<おまけ>
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事が参考になった方は、スターをいただけると嬉しいです。
この3つのことは、私が指導案を見た時に、最初に絶対に確認することです。
正直、これができていないと
「授業が失敗するな」と感じ、その通りになることが多かったです。
反対に、普段の授業からこの3点を意識して授業をすることで、
授業力もメキメキ上がるので、ぜひ取りれてみてください。
指導案を書く時に最初にやること2つ
こんにちは。イマコーです。
このブログでは、教員になったばかりの方や、教員を目指している方、若い先生を指導する立場になった方へ、 「参考になった!」「明日、やってみよう!」と思ってもらえるような記事を書いています。
さて、今回は
『指導案を書く時に最初にやること2つ』を紹介します。
― 今日のラインナップ ―
やること① 指導書や事例集の中に、指導案があるか探す
やること② 赤刷りで「めあて」「主発問」「まとめ」を作る
ひとつずつ解説していきます。
やること① 指導書や事例集の中に、指導案があるか探す
読んでいるあなた。
子どもたちに、
「学ぶことは真似ぶことだ」 や 「修業は守破離だ」
と話したことはありませんか。
私はほとんど、指導書や赤刷りを頼りに、指導案を作ってきました。
指導書や赤刷りは、出版社の英知の結集です。ありがたく使わせていただきました。
指導書の中の指導案事例に、同じ時間があれば、最高!!
やること② 赤刷りで「めあて」「主発問」「まとめ」を作る
ないのであれば、自分で作るしかありません。
次に用意するのは赤刷りです。
といっても、赤刷りを見ながら授業を行うことが多いので、手元あるかと思いますが
(私は当然ww)
細かく見ると、指導のコツがしっかり書いてあります。
ただし、字が小さく、本文と被っていて読みにくいですが。
そこから、
「 めあて」(児童が本時で何を学習するのか)
「主発問」(児童がめあてを達成するために、考えてもらうポイント)
「 まとめ」(児童が今日の学習で何を学んだか)
を拝借します。
発問の候補が複数掲載されている場合には(国語に多い!)、
まとめから逆算すると良いでしょう。
つまり、まとめにどんな事を書いてほしいか考え、
そのまとめに辿り着いてもらうために、必要な問いかけ主発問の候補となります。
これで、授業の軸ができました。
もし、近くに指導案について相談できる人がいれば、
この段階で相談に行くのをおススメします。
相談に行ったら、
「この時間じゃなくて~、次の時間の方が面白いんじゃないの?」
とか、言われたら、振り出しに戻りますから。
以上で、
『指導案を書く時に最初にやること2つ』の紹介を終わります。
<おまけ>
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事が参考になった方は、スターをいただけると嬉しいです。
読者登録もお願いします。
指導案を一からつくるのは大変です。
まずは、あるものを使って大まかな流れを押さえましょう。
指導案を書くのに悩むポイントは、そんなに多くありません。
力を借りることができるポイントは借りて、
悩まなければいけないところは、しっかり悩んで授業力を磨いてくださいね。
ブログに託す願い
こんにちは、イマコーです。
前回のブログで、
子どもの前に立っていない時間=『裏作業』
と、表現しましたが、
なぜ、イマコーが、『裏作業』にフォーカスするのかをお話します。
それは、
『学校の先生には、授業を通して子どもたちを成長させてほしい』
と望んでいるからです。
先生は素晴らしい仕事です。
イマコーもやりましたが、やりがいのある仕事です。
周りの先生のほとんどが、子どものことをよく考える、立派な人達です。
しかし、現場ではやることが多く、時間が取れない。
やりかたも分からず、いきなり仕事を任されることはありませんでしたか?
学年便り書き方を教わった方はいらっしゃるでしょうか。
「昨年のお便りを、今年バージョンにしといて」と言われた経験はありませんか?
指導案をつくるのは大変ですよね。
何から考え始めればいいのか…
考えて提出したら、赤字がびっしりで返ってくる…
そんな悩みを、
教員を経験し、その後、マネジメントに携わっているイマコーが
支援したいと思い、このブログを立ち上げました。
このブログは、
このブログをご覧になった方と、イマコーが一緒に成長できる場になればいいなと
願います。
先生のためのブログ 始めました☆
こんにちは。イマコーです。
このブログでは、私の小学校の教員だった経験を活かして、
子どもの前に立っていない時間=『裏作業』
を効率的に進める方法や、ちょっとしたコツなどを発信していきます。
つまり、『先生』のためのブログです。
教員になったばかりの方や、講師の方、教員を目指している方にとって
「参考になった!」「明日、やってみよう!」
と思ってもらえるような場にしていきたいと思います。